七つの子
野口雨情作詞 本居長世作曲

烏からす なぜ啼なくの
烏は山に
可愛かわい 七つの
子があるからよ
可愛かわい 可愛と
烏は 啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣ふるすへ
いって見て御覧ごらん
丸い眼をした
いい子だよ
いつの頃からなのか、空が真っ赤に染まる夕焼け空を
ゆっくり眺めている時間が無くなってしまいましたね。
今日は夕食作りの手を止めて、西の空を追いかけてみました。
私の家から、日光線沿いの西の林の道を抜けると、
こんな夕焼けに出会えました。今まで気が付かなかったけど、こんな近くにあったなんて・・・
夕焼けの中で「かあ〜かあ〜」って声がして、シャッターを押しました。
写真の中に、2羽が写っています。ゴミみたいだけど、真ん中辺とその少し左上です。
右側の林の中の烏のねぐらに帰って行くところです。
お父さんカラスとお母さんカラスかしら?
急いで帰って行くのを見ると
可愛い子カラスが待っているんでしょうね。
黄色い口ばしで、まん丸な目をした良い子なのよ。キット
ほら!「かわい〜♪〜かわい〜♪〜」って聞えるでしょ〜!
幼いあの頃に戻って聞いてみてね〜
★
ところで、七つの子って七歳?七羽?どう思いますか?
インターネットの普及からか七つの子の謎解きがきかれますが、
少し前の調査では大半の子供達は七羽、少数派が7歳だったそうです。
幼い頃みた絵本・七つの子記念切手の図案や茨城県磯原駅舎の壁画は
数えてみれば七羽の可愛い子カラスが描かれています。
でも昨今,七歳である”説が多く、日本抒情歌の本の解説にも、七歳の帯解き式うんぬん・・・・・
又はカラスの研究より、カラスは一度には4〜5の卵を産むので7羽の子はありえないとか
カラスの寿命は8〜9年(それ以上10年〜20年とかも?)
したがって、7歳は子供ではなく大人であるはずとか言う人もいるようですが・・・
(ちなみに、春、2羽で巣作りをし、卵は3週間で孵り7週間で巣立ちする。
・・・・では秋にはもう子供カラスじゃないかな?)
茨城県五浦に行った時、磯原の雨情記念館を訪れましたが、(当HPの道草のページ掲載。)
雨情記念館には、雨情関係の本が沢山販売されていましたが、
その中の本の文節にひと際目立つ赤線が引かれていて、興味が引かれました。
昨今、七つの子の問い合わせが多いのでしょうね。
下記のような事が書かれていました。
・
雨情が生前にこんな質問に・・・・・・・。
静かな夕暮れに一羽のカラスが啼きながら山の方へ飛んでゆくのをみて、
なぜ啼きながらとんでゆくのだろう?と訪ねましたら。「そりゃ君、自分達の子供がいるからだよ、
その啼き声を聞いて見給え、可愛い可愛いと言っているよ。可愛い子供達は巣の中で
親がらすの帰りをきっと待っているに違いない」と答えたそうです。
これによっても、作者雨情が七つを七歳としていないことが解る・・・・
また雨情はたくさんの意味を七つという言葉で表現しました。
数羽では歌にならないので七つという言葉で表現したのです。
昔からこういうように使われているそうです。
”ねんねん寝た子に 香箱七つ
起きて泣く子に石七つ”
これらは、七つでなく たくさんと言う意味に使われているそうです。
沢山いるのならやはり七羽の子カラスを思い浮かべていいと思いませんか?
*最近 茨城の知人にお聞きしました。
雨情さんが畑仕事していて一緒に野良仕事をしていた友人に7人の子どもがいたと、
雨情の孫弟子さんが伝え聞いていたそうです。カラスがねぐらに帰る頃、野良仕事から帰る友人
の7人の子どもが頭にあり詩を作ったので、7つは7羽だと言ってました。
・
平成14年は野口雨情生誕120周年記念事業が行われ
様々な記念事業が行われたそうですが、
童謡に関する幼い頃の思い出など様々な想いのエッセイを募集
全国から713点が寄せられ、内60点作品がまとめられ
”童謡と私”という本が刊行されています。
どの作品も、涙無くては読めない思い出が綴られています。
でも涙の後には何故だか暖かさが伝わって来るのです。
童謡が私達の心のふるさとだからなのではないでしょうか。
こがねむしは金持ってるのかよ〜とか
兎はダンス踊るのかよ〜狸は腹叩くのかよ〜・・とか
そんな子供がいたら?どうする?