▲▲▲旅愁▲▲▲(福島県奥会津 駒止湿原にて)
犬童球渓作詞 オードウェイ作曲

林 芙美子著の放浪記の冒頭にこんな一節がある
★
私は北九州の或る小学校で、こんな歌を習った事があった。
更(ふ)けゆく秋の夜 旅の空の
侘(わび)しき思いに 一人なやむ
恋しや古里(ふるさと) なつかし父母
私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない
父は四国の伊予の人間で、太物の行商人であった。
母は、九州の桜島の温泉宿の娘である。
母は他国者と一緒になったと云うので、鹿児島を追放されて父と落ちつき場所を
求めたところは、山口県の下関と云う処であった。
私が生まれたのはその下関の町である。
故郷に入れなかった両親を持つ私は、したがって旅が古里であった。
それ故、宿命的に旅人である私は、
この恋いしや古里の歌を随分侘しい気持ちで習ったものであった。
・・・・・、
・・・・・、(以下抜粋)
今の私の父は養父である。人生いたるところ木賃宿ばかりの思い出を持って
私は美しい山河も知らないで、養父と母に連れられ九州一円を転々と行商
をしてまわったのである。
長崎・佐世保・久留米・下関・門司・戸畑・折尾と言った順に四年の間に七度もかわって
私には親しい友達が1人も出来なかった。
(林芙美子の放浪記は森光子主演で舞台化され1600回以上公演を重ねられている。)
★
旅愁(犬童球渓作詞 オードウェイ作曲)の歌詞です。
1・更(ふ)けゆく秋の夜 旅の空の |
2・窓うつ嵐に 夢もやぶれ |
オードウェイ作曲のこの曲は小・中学の教科書に載っていた。アメリカの教科書にもしばしば登場したという。
犬童(いんどう)球渓が新潟高女の音楽教師に赴任していた時、遙か九州の故郷を思い作詞したそうです。
林芙美子が尋常小学校だった時代から歌い継がれて来たが、40年代に教科書から姿を消したそうです。
私の頃は小学校の講堂にピアノが1台あり、教室の黒板の前に足踏みオルガンが置いてあったように記憶している。
今の電子オルガンみたいな色々な音色は出ないけど、あの教室のオルガンの響きは郷愁の音である。
私が初めて買って貰ったオルガンも足踏み式であった。左右のペダルを足で漕いで空気を送り音を出すのだ。
旅愁♪の1番はオカリナとピアノで演奏しました。
(リクエストをくれた”あーちゃん”は小学校の学芸会でピアノ演奏の思い出があるそうです。)
2番は、郷愁のオルガンを加えたいと思ったが、足踏みオルガンが無い。
ならば空気を吹き込み音を出す”ピアニカ”で演奏しようと思いつく。物置の奥に忘れられしピアニカだ。
これ、ホースを口にくわえて鍵盤を押さえるのだが、こんなに肺活量がいるとは考えもしなかったのだ。
かくして、幼稚園生に負けてなるものかと、チョッと頑張る私でありました。
せっかくの情緒に浸った気持ちが、ピアニカで台無しになるか否か・・・
聴く勇気ハタマタ聴かない勇気・・・・・・(~ヘ~;)ウーン どっちにする〜?